介護業界におけるICT導入率の現状

インターネット技術の進歩は目覚ましいもので、日常生活をはじめビジネスなど様々な場面で活用されるようになりました。
それは介護業界においても同じで、インターネット技術を用いて、介護の仕事の負担を軽減させようという動きがあります。
しかし、利便性が高いと意識はされていても、なかなか導入率が上がらないという課題があります。
また、介護業界で導入を進めているICT技術は様々ですが、すべてのICT技術が同等に導入されているというわけではありません。
介護施設全体で、ICT技術の導入率は50%を越しているとはいいがたいでしょう。
全く導入していないといった介護施設も存在しています。

導入を検討しているが、迷っている施設も多いです。
導入されたICT技術の中で最も導入率が高い技術は、介護支援システム・ソフトです。
次いで高い導入率を示しているものが、パソコンなどによる利用者状況の一元管理となっています。
より細かく、直接的な介護に役立つICT技術を導入している施設は少ないでしょう。
このように、導入率がなかなか上がらない理由のひとつが、コストの問題です。

新たな設備を導入するにはコストが掛かるため、運営の厳しい介護施設ではなかなか難しいようです。
この問題を解決するために、ICT導入を支援する補助金制度もあります。
また、導入後はそれを使いこなすことができないという課題も生じます。
ICT技術を導入すれば、それを使うために使い方を覚えなければなりません。
ICTを使いこなすために指導員の設置などの対策が浸透すると、導入率が上がる可能性もあります。